日置矯正歯科ブログ

2023.11.14更新

歯並び

「マウスピース矯正中は水しか飲めなくなるのかな・・・」
「飲み会でお酒も飲めなくなるのかな・・・」
マウスピース矯正を始めたばかりの方の多くは、飲む物を変えなくてはいけないのか、気になっているのではないでしょうか。
実は、食事と同様で、マウスピースを外せばなんでも飲めますが、マウスピース装着中の飲み物には注意が必要です。
そこで今回は、「マウスピースを装着したまま飲むべきでない飲み物」と、「もしもそれらを飲みたい場合はどうすればよいのか」を解説していきます。
この記事を読むことで、マウスピース矯正中の、飲み物による虫歯のリスクやマウスピースの劣化を防ぐことができます。
マウスピース矯正中の飲み物について気になっている方は必見です。

マウスピース矯正中に適した飲み物
マウスピース矯正では、矯正器具を装着したまま飲み物を飲むことができます。
ただし、マウスピース装着中に飲むことができるのは、基本的に水のみです。
水は、無色透明で砂糖も含んでいないため、マウスピースを変色させることもなければ、虫歯のリスクになることもありません。

また、炭酸水も砂糖を含まない無色のものであれば、マウスピースを装着したまま飲むことができます。
お茶や紅茶は種類によって色の濃さが異なりますが、色の薄い種類でも色素が透明のマウスピースを変色させてしまう可能性があります。
マウスピース自体の変色や口内環境の悪化につながらないように、マウスピースを装着しているときはの飲み物は水か炭酸水に限定するようにしましょう。

マウスピース矯正中に適さない飲み物
マウスピース矯正では、矯正器具を装着したまま飲むのには適していない飲み物があります。
ここからは、「マウスピース矯正中に適していない飲み物」を紹介していきます。

甘い飲み物
マウスピースを装着しているときは、甘いものを飲まないようにしましょう。
なぜなら、虫歯の原因になってしまうからです。
マウスピースを装着したまま砂糖を含む甘い飲み物を飲むと、マウスピースと歯の隙間に糖質が蓄積されていきます。
すると、口の中に生息するミュータンス菌が糖質を養分にして酸を作り出します。
この酸が歯のエナメル質を溶かして、表面が欠けていくのが、虫歯のはじまりになるのです。
マウスピース矯正中に虫歯になると、虫歯の治療を優先しなくてはいけなくなるため、矯正の期間が延びてしまいます。
矯正期間を延ばさないためにも、マウスピース矯正中は甘い飲み物を避けるようにしましょう。

色の濃い飲み物
マウスピースを装着しているときは、色の濃い飲み物も避けるようにしましょう。
色の濃い飲み物は、透明なマウスピースに着色してしまう可能性があります。
具体的には、コーヒー、お茶や紅茶、赤ワインが色の濃い飲み物の代表です。
マウスピース矯正は目立たないことで人気の歯科矯正ですが、着色してしまうと、マウスピースが目立つだけでなく、清潔でない印象を他人に与えてしまう場合もあります。
目立たずに矯正を進めるためにも、マウスピース矯正中は色の濃い飲み物には注意が必要です。

温度の高い飲み物
温度の高い飲み物もマウスピース矯正中に適さない飲み物です。
その理由は、温度の高い飲み物はマウスピースを変形させてしまうおそれがあるからです。
矯正用マウスピースは、一般的にポリウレタン樹脂でできており、ポリウレタン樹脂は70℃から変形する場合があります。
そのため、沸騰するほどのお湯はもちろん、沸騰してから時間の立っていない白湯や淹れたてのお茶・紅茶は、マウスピースを変形させる可能性があります。
マウスピースが変形してしまうと、再度マウスピースを作り直さなくてはいけないうえに、新しいマウスピースを待っている間は治療を進めることができず、治療期間が延びてしまいます。
特に、海外で作製されるマウスピースは届くまでに3週間ほどかかってしまうこともあります。
マウスピース矯正の代表的なブランドであるインビザラインのクリーニング剤が、40℃のお湯に溶かすように指示されていることからも、変形しないように、マウスピースを40℃以上の飲み物にさらすのは避けるようにしましょう。

マウスピース矯正中にとりわけ注意が必要な飲み物
マウスピース矯正中に適さない飲み物として「甘い飲み物」「色の濃い飲み物」「温度の高い飲み物」を紹介しましたが、その中でもとりわけ注意が必要な飲み物があります。

フレーバーウォーター
マウスピース矯正中にとりわけ注意が必要な飲み物の1つは、「フレーバーウォーター」つまり「味が付いている水」です。
一般的に「モモ水」や「レモン水」という名前で販売されることのあるフレーバーウォーターは、多くの場合、無色透明ですが糖類が含まれています。
「無色透明の水である」こと理由にフレーバーウォーターを飲むと、糖類が含まれていた場合は虫歯の原因になってしまうのです。
また、食品表示法により、飲料の場合100mlあたり含有量が0.5g未満であれば、「糖質ゼロ」と表記することがあります。
「糖質ゼロ」と表記されていても、ラベルやパッケージの「原材料」欄に「糖類」や「果糖ブドウ糖液糖」などが書かれている場合は、糖分となる材料が使われているので注意が必要です。

スポーツドリンク
マウスピース矯正中はスポーツドリンクにも注意が必要です。
なぜなら、スポーツドリンクは他の清涼飲料水と同程度に砂糖を含んでいるだけでなく、「酸」も含んでいるからです。
運動後の疲労回復効果を狙ってスポーツドリンクに含まれるクエン酸やアミノ酸は、口の中で長時間歯に触れると、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまい、虫歯へとつながってしまいます。
通常であれば、唾液によって口内が洗浄されたり、中和されたりすることで、酸は歯表面から取り除かれますが、マウスピースを装着していると、唾液の循環が悪くなり、酸を取り除くことが難しくなってしまいます。
酸と糖で虫歯のダブルリスクを抱えてしまわないように、マウスピース矯正中はスポーツドリンクに注意が必要です。

アルコール
アルコールもとりわけ注意が必要な飲み物です。
その理由は、アルコールには糖質を含むものと含まないものがあるからです。
残念ながらアルコールの糖質の区別は、甘さによって判別できるものではなく、材料や製法によって決まります。
甘くない透明なお酒でも、糖質を含んでいるものは数多くあります。

投稿者: 日置矯正歯科

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