日置矯正歯科ブログ

2023.09.30更新

大人矯正

歯列矯正を始めるのは大人になってからでも遅くありません。

大人になってから歯列矯正して効果はある?
大人になってから歯列矯正を開始してもきちんと綺麗な歯並びに整えることは可能です。
むしろ、大人のほうが骨格の成長が止まっているので治療計画を立てやすかったり、歯並びを治したいという明確なモチベーションを持っているので治療中も歯を大事に出来るといったメリットがあります。

大人の矯正は時間がかかる?
成長期の子どものほうが歯の移動が早いのは間違いありませんが、大人だからといって矯正できないということはありません。むしろ顎骨の成長が止まっているので治療計画を立てやすく、個人差はありますが治療がスムーズに進みやすいです。
それよりも自身のお口の中の状態や歯並びの状態が治療期間を左右するので、治療期間は人それぞれになってきます。

大人になっても出っ歯や受け口、ガタガタは治る?
大人になっても問題なく歯を動かすことが出来るので歯列矯正は可能です。大人の出っ歯や受け口、ガタガタも、矯正治療によって改善が見込めます。

大人になって歯列矯正を始める人はどれくらい?
2017年(平成29年)10月の調査では矯正している方の約4割が20代以上です。今や矯正治療は子どもだけが行うものではなく、大人も行うものであるという認識になりつつあります。
最近では透明なマウスピースを使用した矯正方法もあります。透明で目立ちにくいので、接客業や営業職など人前に出る事が多い職業の方でも始めやすくなっています。

大人の歯列矯正のメリット・デメリット
では実際に歯列矯正を行った場合にはどのような効果が期待できるのでしょうか。メリットとデメリットの両方をご紹介いたします。

メリット1:口元が綺麗になり、印象が良くなる
歯並びを綺麗にすることでコンプレックスが解消されて自信に繋がる方も多いようです。
また、歪んでいた口元がすっきりしてフェイスラインが整うことで第一印象もよくなります。プライベートだけではなく、人との交流が多いビジネスの場で役立つこともあるでしょう。

メリット2:虫歯や歯周病の予防に繋がる
歯並びが整うと磨きにくいところが無くなり、歯磨きがしやすくなります。歯垢(プラーク)が簡単に除去できるようになるので虫歯や歯周病の予防が期待でき、お口のトラブルを軽減できます。
毎日しっかりブラッシングをしているのに虫歯や歯周病にかかりやすいなと思っている方に歯列矯正はおすすめです。

メリット3:発音・発声がしやすくなる
歯並びの状態によっては舌を動かすのに支障が出てしまい、サ行やタ行などが発音しにくい事があります。また、唇が閉じにくかったり、歯と歯の隙間から空気が漏れやすかったりすると発音がうまくない場合もあります。
歯並びを整えることでこれらのトラブルがなくなり、スムーズな発音、発声が期待できます。

メリット4:胃腸の負担が軽減しやすい
歯並びが悪いとうまく噛めないため、どんどん食べ物を詰め込んだり、飲み込むような食べ方になりがちです。唾液が分泌されにくく、消化不良になりやすいです。
歯並びが綺麗になるとしっかりと噛めるようになるため、胃腸の負担が減って全身の健康に繋がります。

メリット5:顎関節症、頭痛、肩こり、姿勢の歪みなどが改善するケースもある
噛み合わせが悪いと頭部の位置が不安定になり、お口周りの筋肉や関節だけでなく、骨や神経にも負担がかかります。 
歯列矯正を行うことで、上下左右の噛む筋肉のバランスが整います。お口周りの筋肉や関節負担が減る結果、骨や神経の負担もなくなり、慢性的な顎関節症、頭痛、肩こり、姿勢の歪みなどの症状の改善が期待できます。

デメリット1:治療中は痛みや違和感が生じやすい
歯列矯正は歯に力を与えて歯を動かしていくので、最初の頃には痛みが出ることが多いです。だんだん慣れて痛みがなくなってきても、矯正装置の種類によっては矯正期間中は装着し続けなければいけないので食事のときに違和感を感じたり、談笑中に舌や唇に器具があたって不快な方もいます。

デメリット2:費用が安くはない
歯列矯正は自由診療になる事が大半です。保険外の扱いになるので自己負担する治療費が高くなります。
ただ、歯並びを整えることは全身の健康増進に繋がるため、将来的に病気になるリスクが減って病院にかかる費用も減ります。
長い目で見れば矯正治療は高額だとは決して言い切れません、矯正治療が高いのか、安いのか感じるのかは人それぞれです。

デメリット3:矯正中は虫歯や歯周病になるリスクが高い
矯正中は虫歯や歯周病になるリスクが高いです。特にワイヤー矯正の場合は矯正器具に汚れが付きやすく虫歯や歯周病になるリスクが高く、念入りに歯磨きをする必要があります。
もしケアを怠ってしまうと虫歯や歯周病を引き起こす可能性あるので、気を付けましょう。マウスピース矯正であれば、マウスピースを外して歯磨きが出来るのでワイヤー矯正よりしっかり歯磨きが出来ます。

デメリット4:ワイヤー矯正中は器具が目立つ(目立ちにくい器具もあります)
ワイヤー矯正では歯に金具を貼り付けてそこにワイヤーを通しますので目立ってしまいます。
ただ、最近では目立ちにくい金具・ワイヤーを使用したものや、歯の裏側に器具を装着するもの、そもそも金具を使わない透明なマウスピースを使った矯正などもあります。

大人が歯列矯正を始める上で気になる知識をまとめてご紹介
ここまで大人の歯列矯正についてご紹介しましたが、「結局総額でいくらかかるんだろう?」「矯正ってやっぱり痛そう……」「どれぐらい時間がかかるの?」など、気になるところがまだまだあるのではないでしょうか。

価格はどれくらい?
歯列矯正を考える上で、最初に気になるのは「いくらかかるのか」ということではないでしょうか。
結論から言うと、歯列矯正治療費の相場は総額10万~170万程度です。価格にかなり幅がある理由は治したい歯並びの状態は個人差が大きいということが挙げられます。ちょっとした隙間を埋めたい人から、ガタガタの歯並びを整えたい人など矯正したい歯並びによって使う装置の種類や期間は異なるのでそれによって価格の変動があります。
症状にもよりますが、「マウスピース<ワイヤー矯正(銀色)<ワイヤー矯正(白色)<ワイヤー矯正(裏側)」の順に価格が高くなる傾向があるようです。また、自由診療になる事が大半なので自己負担する治療費が高くなります。

期間はどれくらい?
矯正期間は「1年~3年程度」が目安になります。もちろん矯正期間には個人差があり、軽度であれば数ヵ月で終わることもありますし、重度の症状では2年以上かかる場合もあります。
矯正終了後は歯並びが元に戻りやすいためリテーナーと呼ばれる保定装置を付けて後戻りを予防する必要があります。保定期間は「矯正期間+6か月程度」が目安となります。これはどの矯正装置でも共通の期間です。
歯を動かす治療に「1~3年」、その後保定期間として「1~3年+6か月」がかかると考えてもらっていいです。
補足しておくと、保定期間は長ければ長いほど後戻りの心配はなくなります。「1~3年+6か月」が目安ですが、それ以上の期間も保定しておいたほうがより歯並びは安定します。

痛みはどれくらい?
矯正治療中に感じる痛みには個人差があり、一概にどれぐらい痛いのかはっきりと断言はできません。ほとんど痛みを感じない人もいれば、ご飯が食べられないほど痛む人もいます。
どのような矯正をするかにもよりますが、矯正装置装後は徐々に慣れていき、1週間程度で痛みを感じなくなることが多いようです。
痛みが酷いようであれば決して我慢せず、痛み止めを処方してもらったり、調整してもらうなど相談して対処してもらいましょう。
一般的に、マウスピース矯正はワイヤーを用いた矯正に比べて痛みや違和感、不快感などが少ないと言われています。

大人の歯列矯正で注意する点
大人の矯正治療を考える上で、注意しておかなければならないことがあります。何歳になっても歯列矯正は可能ですが、子どものお口の中とは異なる点があるためです。

歯周病にかかっているかどうか確認する必要がある
大人の、特に30代後半から40代以降で歯周病を発症する人が一気に増加することがわかっています。歯の土台となる歯肉が歯周病になっていると、歯を移動させるのはとても大変です。
また、重度の歯周病を抱えたままにしておくと、健康な人より歯肉が下がるリスクが高くなります。
初回カウンセリングで診査した結果、重度の歯周病が見つかってまずは歯周治療が必要というケースも存在しますし、矯正治療中も並行して歯周病の治療を行う必要があります。

歯と骨が癒着していて歯が動かないことがある
ごく稀にですが、骨性癒着(アンキローシス)といって歯と骨が癒着していることがあります。歯と骨がガッチリくっついているので、いくら力を加えても歯は動きません。症状に応じて歯と骨を引きはがす処置を行う場合があります。
自分の歯並びはどうなっているのか、どういった矯正治療が必要なのか、それは実際にクリニックで診査しなければわかりません。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.09.24更新

インビザライン

歯列矯正を受ける際、一部の患者は次のような症状に悩むことがあります。歯が整列される過程で歯茎が引き下がる感覚が生じ、これは歯肉の後退に関連するかもしれません。

歯肉の後退(歯肉退縮)とは、歯の周りの歯肉が減少し、歯の根元が露出する状態を指します。進行すると、歯茎の下がり具合によって歯がより長く見えるようになることが特徴です。また、歯と歯の間にできる隙間が黒い逆三角形のように見え、これをブラックトライアングルとも呼びます。

歯肉の後退の主な原因は以下の通りです。

歯周病(歯槽周囲疾患)

歯周病は、歯と歯茎の境界にある歯周ポケットから侵入した細菌が炎症を引き起こす疾患です。歯周病が進行すると、歯茎が後退し、歯を支える骨が破壊されます。歯周病は多くの人に影響を及ぼし、歯を失う最も一般的な原因の一つとされています。したがって、速やかに治療が必要です。

不適切な歯磨き

歯を守るためには、適切な歯磨きが不可欠です。しかし、過度な力を加えたり、不適切な方法で歯磨きを行うと、歯茎を傷つけ、歯肉の後退を引き起こす原因になります。歯磨きの際に適切な力をかけ、効果的に清掃することが大切です。

噛み合わせの問題

歯並びや噛み合わせに問題があると、一部の歯や歯茎に不均等な圧力がかかり、炎症が生じ、歯肉が後退します。歯ぎしりや爪を噛む習慣がある人も、歯肉の後退の原因となります。歯の噛み合わせに問題がある場合は、歯科医に相談し、必要に応じて治療を受けることが大切です。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過度な圧力がかかり、歯肉の後退を引き起こす可能性があります。歯ぎしりによる圧力は非常に高く、その習慣を改善することが重要です。また、噛み合わせに関連した問題も確認し、適切な治療を受けることが必要です。

矯正治療は歯肉退縮を起こしやすい?

歯の矯正治療は、歯肉の後退を引き起こす可能性があるでしょうか?実際に、インビザライン矯正によって歯肉の後退が発生するケースがあることを確認できます。通常、歯は歯茎と支える歯槽骨に囲まれています。矯正治療では、歯槽骨にストレスをかけ、歯を移動させるために骨の吸収と再生を利用します。まれに、歯を移動させる過程で歯周組織から歯が突き出すことがあります。特に、下の前歯は歯茎と歯槽骨が薄いため、歯肉の後退が起こりやすい部位とされています。治療計画は通常、歯周組織内での歯の移動を計画的に行いますが、歯の移動の容易さには個人差があるため、歯肉の後退が発生する可能性があります。中でも、インビザライン矯正は歯肉の後退が発生しやすい矯正治療法の一つと言われています。事前の計画と実際の進行との違いが、これに関与する可能性があるでしょう。インビザラインでは、患者の歯型をもとにコンピューターが理想的な歯並びと治療計画を策定しますが、実際の歯の動きを完全に予測することは難しいため、予期せぬ歯の動きが起こり、それが歯肉の後退につながることがあります。

歯肉の後退を放置するリスクは以下の通りです。

視覚的な影響

歯肉の後退は、歯の外観に悪影響を及ぼす可能性があります。健康な歯は、歯と歯茎の調和が取れ、若々しく見えます。歯肉の後退が発生すると、歯が長く見え、外見上の年齢が上がる可能性があります。

知覚過敏

歯肉の後退が進行すると、知覚過敏のリスクが高まります。通常、歯は歯茎に覆われており、冷たい飲食物などに対する感受性が低いです。しかし、歯肉の後退によって歯の根が露出すると、外部刺激に敏感になり、知覚過敏の症状が現れる可能性があります。

虫歯と歯周病

歯肉の後退が進行すると、歯と歯の間にスペースが生じ、食べ物や細菌が蓄積しやすくなります。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

歯の喪失

歯肉の後退が深刻な場合、最悪の場合、歯が抜け落ちる可能性があります。歯肉の後退が進行すると、歯が不安定になり、最終的に歯を失うことがあります。

インビザライン治療中に歯肉の後退が発生した場合、速やかに歯科医に相談することが重要です。歯肉の後退は自然に改善しないため、適切な措置が必要です。治療計画の調整や治療法の見直しなど、適切な対策を取ることで、問題を解決できる可能性があります。歯肉の問題が発生した場合は、早めの対応が重要です。

 

投稿者: 日置矯正歯科

2023.09.15更新

子供

子供の歯並びが悪くなる原因は、遺伝的な要因や骨格の問題だけでなく、日常の無意識の習慣やクセも影響します。子供の歯並びに影響を与える主な日常の悪習癖は以下の通りです。

舌癖

無意識に舌で歯を触ったり、舌を前に出している癖です。舌癖があると、歯に圧力がかかり、歯並びが悪くなる可能性があります。

指しゃぶり

指しゃぶりは赤ちゃんのうちから見られる癖ですが、長引くと歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。


口呼吸:

鼻から呼吸するべきなのに口から息をするクセです。口呼吸が続くと、口の中の筋肉や顎の発達に問題が生じ、歯並びが悪くなる可能性が高まります。

食べ物を十分に噛まない

食事中に食べ物を十分に噛まずに飲み込む癖は、顎の発達に影響を及ぼす可能性があります。

爪を噛む

爪を噛む癖は、歯に余分な圧力をかけて歯並びを悪化させる可能性があります。

歯ぎしり

歯ぎしりは夜間に発生し、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。

頬杖をつく:

机に頬杖をつくクセは、顎の歪みを引き起こし、歯並びに影響を与える可能性があります。

これらの悪習癖は子供の歯並びに悪影響を与える可能性があるため、早めに対策を取ることが重要です。歯科医院での相談や治療を通じて、子供の歯並びを健康的に改善することができます。歯医者の専門的なアドバイスを受けながら、適切な治療法を選択しましょう。

子供

子供の歯並びを改善し、悪習癖を治療するためにはいくつかの方法があります。以下はそのいくつかの治療法です。

MFT(口腔筋機能療法)

 MFTは口周りの筋肉と機能を改善するトレーニング法です。舌癖や指しゃぶり、口呼吸などのクセを矯正し、口の筋肉の調整を行います。これにより、歯並びの改善や噛み合わせの問題を予防します。

マウスピース矯正:

マウスピース矯正は取り外し可能なマウスピースを使用して歯並びを調整する治療法です。特に舌の位置を正常に戻すのに効果的であり、MFTと組み合わせて行うことがあります。

床矯正(しょうきょうせい)

床矯正は、歯に内側から圧力をかけて顎の骨の横幅を広げ、歯のスペースを作る治療法です。通常、4歳から12歳の子供に使用され、歯の位置を調整するのに役立ちます。

拡大床(拡大装置)

 歯が十分に並ぶスペースが不足している場合、拡大床装置を使用して上顎の横幅を拡大することができます。永久歯が生えてくる際に、正しいスペースを確保するために使用されます。

これらの治療法は、子供の歯並びを改善し、悪習癖を矯正するために歯科医院で提供されています。子供の状態や必要性に応じて、歯科医師が最適な治療法を提案し、適切なアドバイスを行ってくれます。子供の歯並びに気になる点がある場合は、歯科医院で相談し、治療プランを立てることが大切です。

 

投稿者: 日置矯正歯科

2023.09.11更新

矯正治療

「歯並びを治したいけど歯医者が多すぎて選び方がわからない」「いい歯医者で安心して治療をうけたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
選び方を失敗しないためには矯正の認定医以上がいて設備が整っているかが重要です。なぜなら、矯正の認定医以上は学会の基準をクリアした矯正の専門家であり知識と技術が一定基準保証されているからです。
矯正は1度始めたら2~3年程度はかかる長期の治療で、治療費もけっして安いとは言えません。安心して矯正を受けるためにも失敗しない歯医者(歯科医院)選びをしましょう。

日本矯正歯科学会の認定医以上が在籍している
まず、矯正歯科を選ぶ時は、日本最大の矯正歯科学会である日本矯正歯科学会の認定医以上の資格を持つ歯医者さんを選ぶようにしましょう。
この認定もらうためには、5年間以上の矯正歯科についての専門的な研修を行い、学会の試験に合格する必要があります。つまりこの認定以上を持っている歯科医師は矯正の技術・知識ともに豊富であり、矯正のスペシャリストであると言えるでしょう。
ですから、まず選ぶ時は一定水準以上の技術と知識のあることが認定されている認定医以上がいるかどうか確認しましょう。自分の住んでいる地域に認定医以上がいるかは日本矯正歯科学会のホームページから確認できます。

矯正の診断に必要なセファログラム(頭部X線規格写真)撮影が可能か
セファログラム撮影ができる歯科医院を選ぶようにしましょう。なぜなら、このセファログラムを基に治療計画を立てるからです。通常の矯正専門の病院には必ずある機材です。
セファログラムがなくても矯正治療はできますが、確実な診断ができないため治療の質はかなり下がると言えます。
例えば、出っ歯の原因は上の顎が出ているからなのか、それとも下の顎が小さいからなのかなど詳しい診断をするのに必要です。一般歯科ではパノラマレントゲンしか置いていないところが多いので注意しましょう。
また、必須ではありませんが、このセファログラムに加えて3次元的にレントゲン撮影ができるCTが置いてある歯科医院さんを選ぶとより詳しい検査や診断ができるので安心です。

複数の矯正装置を取り扱っている

1種類ではなく、複数の矯正装置を取り扱える先生を選ぶようにしましょう。
なぜなら、矯正装置には歯並びやかみ合わせによって向き不向きがあるからです。例えば歯のねじれが大きかったり、抜歯が必要で歯を動かす量が多いケースなどにはマウスピース型矯正歯科装置は不向きとされています。
それにも関わらず、マウスピース型矯正歯科装置ばかりすすめてくる歯科医やマウスピース型矯正歯科装置専門の歯科医院は他の矯正装置の知識・技術が低い可能性が高いです。歯並びやかみ合わせは人それぞれ全く違います。その人に合った適切な装置を選択しなければ矯正はうまくすすみません。また、矯正治療の途中でリカバリーが必要になった場合に他の矯正装置を使用して対応が出来ることが重要です。
治療方法が複数あるにも関わらず、ひとつの装置しか選択肢のない歯科医院ではなく、複数の矯正装置を取り扱っていて、患者さんの要望やそれぞれの矯正装置の利点欠点や特徴を踏まえて、患者さんに合った方法を提示してくれる歯科医院を選ぶようにしましょう。

装置のメリット・デメリットを伝えてくれる
事前に装置のメリットとデメリットを伝えてくれる歯科医院を選びましょう。
装置によって治療期間・費用・違和感の感じ方が異なり、それぞれの装置にメリット・デメリットが必ずあるからです。
例えば他人に矯正をしていることがばれたくない、目立たないことが第一優先であれば裏側矯正(舌側矯正)やマウスピース型矯正装置がいいでしょう。
しかし、舌側矯正の場合は費用が最も高額になること、裏側に装置がつくので滑舌が悪くなりやすいこと、歯磨きがしにくいので虫歯や歯周病のリスクが上がるというデメリットがあります。また、マウスピース型矯正装置は意思を強く持ち、決められた装着時間を守れないと上手く治療が進まないことなど、それぞれのメリットだけでなくデメリットを理解し、納得した上で治療をすすめていくことが大事です。

具体的な費用・期間を提示してくれる
具体的な矯正治療費の内訳と治療期間を教えてくれる歯医者を選びましょう。矯正治療は装置の費用の他に追加費用が発生することが多いです。
例えば、矯正中は月に1回程度は通院する必要があり、その度に調整料や再診料として費用が発生します。また、この月に一度の調整料も医院によって5000円や8000円だったりと様々です。
医院によって料金設定が異なるため必ず具体的な料金を確認しましょう。さらにそれに合わせて治療期間も確認しましょう。日本矯正歯科学会の認定医以上であれば、お口の中をみればおおよその治療内容や期間を教えてくれます。また装置の故障による交換や補助器具の使用などで追加費用がかかるケースもあります。
「何にどれだけかかるか」というのを事前にきちんと確認することが大切です。

矯正中のトラブルに対応してくれるのか
矯正中は装置の一部が外れてしまったり、慣れるまでトラブルがつきものです。そんな時にすぐに対応できる歯科医師または歯科衛生士がいる歯科医院を選ぶと安心でしょう。
担当医が常勤であればなおいいですが、矯正の知識がある歯科衛生士やスタッフが在籍しているのかも確認しましょう。

通いやすさ
なるべく自宅の近くや仕事の帰りに行けるなど通いやすい歯科医院を選びましょう。
矯正中は月に1回の頻度で通院する必要があり、矯正が終了するまでに平均して2~3年かかる長期の治療になります。
また予約の取りやすさ・診療時間も重要です。数か月先まで予約がとれないと治療がすすみません。
平日だけでなく土日祝日もやっているのか、夜は何時までやっているのかなど確認し自分のライフスタイルに合った歯科医院を選びましょう。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.09.08更新

インビザラインのお手入れ方法とやってはいけない事とは

インビザラインを効果的に使用するためには、1日に20時間以上装着が必要です。食事や歯磨き以外はずっとインビザラインを使います。しかし、日常のケアを怠ると、マウスピースに細菌が増え、虫歯や悪臭、黄ばみの原因になる可能性があります。インビザラインのお手入れは簡単ですが、いくつかの注意点があります。以下、快適に使用するためのお手入れ方法と避けるべき事柄をご紹介します。

インビザラインの洗浄のポイント
インビザラインの正しい取り外し方
インビザラインは個別にオーダーメイドされており、口に合わせて作られています。そのため、取り外す際には少しコツが必要です。特にアタッチメントが取り付けられていると、しっかり固定されているため、注意が必要です。奥歯の内側で人差し指を使って、マウスピース型矯正装置を浮かせて外しましょう。前歯から外そうとするとアタッチメントが外れやすくなったり、変形しやすくなる可能性があるので、気をつけましょう。爪が長い場合は、アライナーリムーバーなどの専用ツールを使用すると簡単に取り外せます。

インビザラインの洗浄方法
マウスピース型矯正装置を汚れから守るために、流水下で何もつけていない歯ブラシで洗浄しましょう。通常、インビザラインは7〜10日ごとに交換するので、基本的には水洗いで問題ありません。ただし、においや汚れが気になる場合には、洗浄剤を使用することもできます。マウスピースには細かいデコボコが多くありますので、通常の歯ブラシよりも細い先端の歯ブラシを使うと、効果的に汚れを取り除くことができます。

洗浄剤の使用方法
洗浄剤はマウスピース用のものを使用しましょう。
【使用方法】

1.洗浄容器にマウスピースを入れ、約100mlの温水(人肌程度の温度)を注ぎます。
2.洗浄剤を容器に加えます。
3.洗浄剤が溶解し、均一に分散するように優しく20秒間撹拌します。
4.15分待ちます。
5.再び15秒間優しく撹拌します。
6.マウスピースと洗浄容器を温水でしっかりすすぎます。ただし、長時間洗浄剤に浸しておくと、マウスピース型矯正装置の劣化の原因になる可能性があるため、注意が必要です。洗浄剤は1回限りの使用ですので、使用後の水は捨ててください。

インビザラインの保管方法
インビザラインは食事中に取り外せるため、注意して保管する必要があります。マウスピース型矯正装置を取り外したら必ずケースに入れて保管しましょう。ティッシュなどで包んで鞄に入れてしまうと、変形する可能性やゴミに間違えて捨ててしまう可能性があります。紛失すると、新しいものを作り直す必要があり、費用がかかったり治療期間が延びたりする可能性も考えられます。また、使用済みのマウスピース型矯正装置と現在使用中のものをしっかり区別しましょう。マウスピースにはステージ(番号)が記載されていますので、確認して混同しないようにしましょう。

ステージの確認方法
どのステージのマウスピース型矯正装置を使用しているかわからなくなった場合でも、マウスピースに「U」(上側)または「L」(下側)と記載されています。その後に番号が書かれているので、それを確認することでステージを特定できます。

インビザラインの洗浄に関する注意事項

熱湯を使用しないでください。マウスピース型矯正装置は熱に敏感で、熱湯を使用すると変形する可能性があります。煮沸消毒も避けましょう。正しい洗浄方法を使用しましょう。
ドライヤーなどで乾燥させないでください。自然乾燥させましょう。ドライヤーを使用すると、変形するおそれがあります。また、洗浄後のままケースに入れてしまうと、雑菌が繁殖する可能性があるため、避けましょう。
歯磨き粉は使用しないでください。歯磨き粉には研磨剤が含まれており、使用するとマウスピースに細かい傷がつく可能性があります。傷ついた部分は汚れが付きやすくなり、細菌の繁殖が起こるリスクがあります。歯ブラシを使用する際も歯磨き粉を使わないようにしましょう。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.09.04更新

インビザライン矯正中にタバコは吸っていいの?

インビザライン矯正を始めると、1日の大部分をマウスピースをつけたまま過ごす必要があります。そのため、喫煙者の患者様は喫煙とマウスピースの相互影響について心配されることでしょう。

インビザライン矯正と喫煙
喫煙者でもインビザライン矯正は可能ですが、健康上の観点から禁煙をお勧めします。ただし、喫煙していても矯正治療は行えます。ただし、タバコを吸わない患者と比べると、歯の動きが遅くなる可能性があるため、影響が完全にないわけではありません。

インビザラインのマウスピースをつけたまま喫煙しても大丈夫でしょうか?
マウスピースはタバコのヤニやタールによって劣化や変色する可能性があります。したがって、マウスピースをはめたままで喫煙することは避けた方が良いです。喫煙の際は、できるだけマウスピースを取り外すようにし、タバコの本数を減らすことがお勧めです。

矯正中に喫煙するリスクは?
矯正中に喫煙すると、以下のリスクが発生しやすくなります:

矯正器具への着色インビザライン矯正の場合、喫煙によってマウスピースが着色しやすくなります。マウスピースを取り外すことで多少は着色を防げますが、完全に防ぐことは難しいでしょう。

歯の動きの遅延 喫煙により、血液の流れが悪化し、代謝が低下します。これは歯の移動にも影響を与え、治療期間が延びる可能性があります。

喫煙によるお口のトラブルは?
喫煙はお口の中でさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります:

歯の着色: タバコに含まれるタールによって歯が着色しやすくなります。これらの着色汚れは通常のブラッシングでは落ちにくく、黄ばみが残りやすいです。
歯茎の変色: タールやニコチンの影響で歯茎が黒ずみやすくなります。
口臭の悪化: 喫煙により唾液が減少し、口内の汚れが流れにくくなるため、口臭が強くなりやすくなります。
虫歯のリスク: タールは歯に付着し、虫歯の原因となります。タバコを吸っている場合、歯に汚れが付きやすく、虫歯のリスクが高まります。
歯周病のリスク: ニコチンは歯周病のリスクを増加させます。唾液の減少により、歯茎の健康が損なわれ、歯周病が進行しやすくなります。
口内ガンのリスク: タバコは口内ガンの原因となります。特に喫煙者は口内ガンの発症リスクが高まります。
したがって、喫煙はお口の健康に悪影響を及ぼす可能性が高いため、矯正治療中でも禁煙を検討することが重要です。

投稿者: 日置矯正歯科

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