日置矯正歯科ブログ

2023.11.29更新

鏡を見る女性

インビザラインをネットで調べると、失敗や後悔といったワードを見かけることがあると思います。インビザラインで現在、矯正を行っている方、これから矯正を始めようと思っている方へ、矯正に失敗しないためにやってはいけない事をまとめて見ました。

装着時間を守らない
インビザラインアライナーと言われるマウスピースを1日20時間以上付ける必要があります。取り外しが可能なインビザラインゆえに、装着せずに寝てしまったり、朝歯磨きをしたあとに、取り付けるのを忘れてそのまま外出してしまったりなど、1日の装着時間を守れないケースもあると思いますが、装着時間が守れないと計画通りに歯が動かずに、失敗してしまう場合があります。取り外しが出来ることは、インビザラインのメリットですが、反面、自己管理が必要です。万一そのようなケースが起こった場合の対処法などを歯医者さんに確認してみましょう。

マウスピースの交換期限を守らない
インビザラインは、微妙に形の違うマウスピースを一定期間ごとに交換して、少しずつ刃を動かしていきます。交換時期については担当の医師から指示があると思いますが、交換期限をきちんと守れないと、計画通りに歯が動かずに失敗してしまうことになるかもしれません。

アライナーを装着したまま食事を取らない
インビザラインの治療に慣れてくると、食事の度にアライナーを外すのが面倒になり、はめたまま食事を取られる方がいらっしゃるようです。食事ならまだしも、おやつなどを食べる際にもいちいちアライナーを外すのも面倒くさいというのも分からなくはないですが、アライナーをはめたまま食事を取ることは失敗の原因となります。

奥歯が沈んでいく
アライナーは通常、0.7mmほどの厚みがあります。上下の歯にアライナーを装着したまま奥歯を咬み合わせると2つのアライナーの厚み分の約1.4mm程度の厚みのあるものを噛んでいることになります。そのため、奥歯が骨に沈んでいくように力が加わることになります。アライナーを装着した状態で食事を取り、強くかみしめると、普通に食事を摂る負荷に加えて、アライナーの厚みの分の不可が多くかかり、奥歯が徐々に沈んでいきます。そうなると、アライナーを装着していない状態では奥歯が咬み合わない状態になることが考えられます。

アライナーが変形する
アライナーは弾力のある素材ですので、そう簡単には変形を起こすことはありませんが、咀嚼時には非常に強い力が加わります。咀嚼で歯を動かしているときには、アライナーと歯の間にわずかに隙間が生まれ、隙間のある部分に強い力が加われば、変形してもとに戻らなくなってしまう可能性もあります。アライナーが変形すれば、予定通り歯を動かすことが出来ずに、失敗してしまうことに繋がります。

歯とアライナーの間に食べカスが入る
咀嚼で歯を動かしているときには、アライナーと歯の間にわずかに隙間が生まれることに加え、場所によってはアライナーと歯の間にある程度隙間のある場所もあります。そういった場所に食べ物が入り込むと虫歯や歯肉炎などのトラブルの原因となります。

アライナーが変色する
アライナーを装着したまま濃い色の食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりした場合アライナーに色が付着してしまう場合があります。色が付着してしまうと逆に目立ってしまうこともあり、せっかくの目立たない透明マウスピースが台無しになってしまいます。水以外の飲み物を飲む場合もアライナーを外していただいた方が良いです。

歯の食いしばり
歯の食いしばりに関しても食事と同様です。歯を食いしばるときには、歯に非常に大きな負荷がかかります。アライナーを装着した状態で、強く歯を食いしばることはできるだけ避けてください。

アライナーが浮いている
インビザラインのブログやツイッター等を見ると、アライナーが浮いているというワードを見かけることがあります。インビザラインでの治療中アライナーが浮いた状態になっていると、計画通りに歯が動かなくなり失敗につながる可能性があります。ちゃんと歯が動いていれば問題ないですが、再度アライナーを作り直す必要がある場合もあります。1mm程度なら問題ない場合が多いですが、新しいアライナーをつけ始めて数日たっても5mm以上浮いているような場合は担当医に確認してみたほうが良いかもしれません。
若干浮いているような場合は、しっかりとはめるように試してみてください。ただ、その際、歯を思いっきり食いしばってはめようとするとアライナーが傷ついてしまうのでNGです。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.11.24更新

女性

マウスピース矯正型装置(インビザライン)矯正は歯の美しさと正しい噛み合わせを実現するための効果的な治療方法として知られています。しかし、矯正中には注意が必要なポイントもあります。その中でも、歯周病のリスクについて懸念される方も多いでしょう。
歯周病は歯とその周囲の組織に影響を及ぼす炎症性疾患であり、歯茎の腫れや出血、歯のゆるみなどの症状が現れます。マウスピース矯正型装置(インビザライン)矯正中は、アライナーが歯に密着し、歯と歯茎の間に微細なスペースができることがあります。このスペースは歯垢や食物のたまり場となり、歯周病の原因となる細菌の増殖を促す可能性があります。

歯周病の原因とは? 
歯周病は、歯とその周囲の組織に炎症を引き起こす慢性的な疾患です。歯茎の腫れや出血、歯のゆるみなどの症状が現れ、進行すると歯を失う原因となることもあります。以下では、歯周病の概要と主な原因・リスクファクターについて説明します。

歯周病の定義と症状
歯周病は、歯周組織(歯茎、歯槽骨、歯根膜)に炎症が生じる疾患です。初期の段階では歯茎が腫れたり、歯磨きや食事時に出血することがあります。これを歯肉炎と呼びます。進行すると歯槽骨が破壊され、歯がゆるんだり歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が形成されることもあります。この状態を歯周炎と呼び、重度の場合には歯を失うことにつながる可能性があります。
 
歯周病の主なリスクファクターは?
歯周病の主な原因は、プラークと呼ばれる細菌の蓄積です。プラークは歯と歯茎の接触面に形成される無色の粘膜で、食物の残渣や細菌が混ざり合っています。不適切な歯磨きや口腔衛生状態の悪化により、プラークは歯肉に炎症を引き起こす原因となります。
 
歯周病のリスクファクターには以下のような要素があります
1. 口腔衛生の不備:不適切な歯磨きやフロスの使用、定期的な歯科検診の欠如など、口腔衛生の習慣が不十分な場合、歯周病のリスクが高まります。
2. 喫煙:喫煙は歯周病の進行を促進する要因となります。
3. 遺伝的要素:一部の人々は遺伝的な要素により歯周病のリスクが高まる場合があります。
4. 免疫系の問題:免疫系が弱い状態では、歯周病にかかりやすくなります。
5. 年齢:年齢の増加とともに、歯周病のリスクも高まります。
 
以上が歯周病の概要と主な原因・リスクファクターです。予防と早期治療が重要です。適切な口腔衛生習慣の確立や定期的な歯科検診を通じて、歯周病のリスクを軽減し、健康な口腔環境を維持することが大切です。
 
歯周病予防のためのケア方法
歯周病は歯と歯茎の周囲の組織に炎症が起こる状態であり、重要な口腔疾患です。適切なケアを行うことで歯周病のリスクを軽減することができます。
 
1. 正しいブラッシング
毎日のブラッシングは歯周病予防の基本です。以下の手順を守って正しいブラッシングを行いましょう。
正しいブラシの選択: 柔らかい毛先の歯ブラシを選びます。
正しい技術: 歯と歯茎の境目に45度の角度でブラシをあて、優しく歯ブラシを動かします。
全面のブラッシング: 歯の表面、内側、咬合面を丁寧に磨きます。
適切な時間: 2分以上の時間をかけてブラッシングを行います。
歯茎のマッサージ: 歯茎にも優しくブラシをあて、軽くマッサージすることで血行を促進します。
 
2. フロスの使用
ブラッシングだけでは届きにくい歯と歯の間のプラークや食物の残りを取り除くために、フロスを使用しましょう。
正しい技術: 適切な長さのフロスを使い、歯と歯茎の間に優しく挿入します。歯に沿ってフロスを動かし、プラークを取り除きます。
日常的な習慣化: 毎日の習慣としてフロスを使うことが重要です。
 
3. 口腔洗浄液の使用
歯磨きやフロスに加えて、口腔洗浄液を使用することでさらなる口腔衛生の向上が期待できます。適切な口腔洗浄液を選び、使用方法に従って利用しましょう。
 
4. 定期的な歯科検診
定期的な歯科検診は歯周病の早期発見や予防に不可欠です。歯科医師は専門知識と経験を持ち、歯周病の兆候を見逃さず、早期に対処することができます。定期的な検診を受け、プロのケアを受けましょう。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.11.17更新

インビザライン

『インビザライン』はワイヤー矯正よりも痛みが少なく、通院の手間も少ないというメリットに目が行きがちですが、インビザライン矯正をする場合には失敗する可能性があることも視野に入れておかなければなりません。
失敗する原因は全て医師のせいにあると考えずに、自分自身でもリスクを極力避けられるよう注意しましょう。


失敗例①:歯根が露出した
矯正によって無理な力を歯にかけることで過剰な歯槽骨(しそうこつ)の吸収を引き起こすことが、歯肉退縮につながり歯根が露出してしまうのです。
歯根が露出すると『ブラックトライアングル』という隙間が形成されてしまうリスクもあり、そうなるとそれを目立たなくするためのさらなる治療が必要になることがあります。
デジタルの治療計画では自由に歯を動かすことが可能ですが、実際のところ歯を支える歯槽骨がない場合や無理な計画をたてた場合にはこのような失敗が起こることが考えられます。

失敗例②:歯列の悪さが悪化した
インビザライン矯正治療は歯列や噛み合わせを良くするための矯正ですが、反対に歯列の悪さが悪化してしまうケースもあります。
特に多く見られるのが正中(口の中心)が合わないケースです。
気になっていた八重歯や出っ歯は綺麗に矯正されて気にならなくなったけど、正中が合わずうまく噛み合わない失敗例が多くあります。
意外とインビザライン矯正が終わるまで気がつかない人も多いようなので、注意が必要です。

失敗例③:噛み合わせが悪化した
また、インビザライン矯正治療で噛み合わせが悪化してしまうケースもあります。
歯科矯正治療とは不正咬合を正して、顎・口腔機能と審美性(見た目)の向上を求めることであり、本来ならば審美性だけが向上して不正咬合が治らないことはありません。
しかし、歯科医師が計画した治療計画やマウスピースに問題があった場合は歯並びだけが良くなり、噛み合わせがより悪化してしまうケースもあるのです。

失敗例④:虫歯・歯周病になった
気をつけたいのがインビザライン矯正治療がきっかけで、虫歯や歯周病になってしまうケースもあります。
その原因は口の中が不衛生な状態になってしまうことで、要因は以下のようなことが考えられます。
・長時間のマウスピース着用
・マウスピースの衛生管理不足
・マウスピースをつけたままの食事
・歯磨きなど口腔内ケア不足
虫歯や歯周病になったと発覚した場合にはそちらの治療が優先されるため、矯正も当初予定していた期間より伸びます。
矯正歯科医院では虫歯や歯周病の治療を実施していない場合もあり、その際は一般歯科で治療を受けなくてはならないので手間がかかりますね。
もし虫歯や歯周病の治療に時間がかかりマウスピースが合わなくなった場合には型取りから・・・といったケースもあります。

失敗例⑤:歯を削りすぎて治療に時間がかかった
インビザライン矯正治療の際、歯を削りすぎたことで本来予定していた治療期間以上に時間が必要になるケースもあります。
矯正治療のなかには歯が動くスペースを確保する一つの方法として、IPR(ヤスリで歯を削る方法)でスペースを確保する場合があります。
この際に『必要以上に隙間をあけてしまったケース』では、予定していた矯正期間では全ての歯が動かなかったりマウスピースの枚数を増やさなければいけなかったりする場合もあります。

失敗例⑥:抜歯で倒れこんだ歯をリカバリーできなかった
インビザライン矯正治療では抜歯で倒れこんだ歯をリカバリーできなかったというケースもあります。
矯正治療には抜歯を伴うこともあり、そうすると奥歯が前に倒れこむリスクがあります。
特にインビザラインでは歯の上にマウスピースが覆いかぶさるので、ただでさえ倒れやすい歯が上からマウスピースに押されてさらに倒れやすくなります。
そのようにして倒れた歯はマウスピースからズレてしまい、矯正治療がうまく進まなくなるのです。
また、奥歯の倒れこみをリカバリーしきれない場合には、結果的にワイヤー矯正との併用が必要になるケースもあるので、抜歯をする際は歯科医師とよく相談すべきです。

失敗例⑦:歯列矯正の効果が薄かった
インビザライン矯正治療では歯列矯正の効果が薄かったと感じるケースもあるようです。

歯列矯正の効果が低い要因
・保定装置をしっかり装着せず後戻りした
・マウスピースを順番通り装着しなかった
・全てのマウスピースを装着しなかった
・一日20時間以上の装着時間がなかった
・途中で虫歯や歯周病になった
上記の原因にはルールを守らなかった場合や歯の後戻りを保定装置をしっかりつけずに後戻りしてしまった場合などが考えられます。
『矯正の効果が薄いと感じるケース』は医師だけの問題ではなく矯正する患者様に問題があるケースも多くあります。
せっかく矯正治療をするのであれば、決められたルールや期間を守ってその治療効果が最大限に発揮されるよう努力していただくことも必要です。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.11.14更新

歯並び

「マウスピース矯正中は水しか飲めなくなるのかな・・・」
「飲み会でお酒も飲めなくなるのかな・・・」
マウスピース矯正を始めたばかりの方の多くは、飲む物を変えなくてはいけないのか、気になっているのではないでしょうか。
実は、食事と同様で、マウスピースを外せばなんでも飲めますが、マウスピース装着中の飲み物には注意が必要です。
そこで今回は、「マウスピースを装着したまま飲むべきでない飲み物」と、「もしもそれらを飲みたい場合はどうすればよいのか」を解説していきます。
この記事を読むことで、マウスピース矯正中の、飲み物による虫歯のリスクやマウスピースの劣化を防ぐことができます。
マウスピース矯正中の飲み物について気になっている方は必見です。

マウスピース矯正中に適した飲み物
マウスピース矯正では、矯正器具を装着したまま飲み物を飲むことができます。
ただし、マウスピース装着中に飲むことができるのは、基本的に水のみです。
水は、無色透明で砂糖も含んでいないため、マウスピースを変色させることもなければ、虫歯のリスクになることもありません。

また、炭酸水も砂糖を含まない無色のものであれば、マウスピースを装着したまま飲むことができます。
お茶や紅茶は種類によって色の濃さが異なりますが、色の薄い種類でも色素が透明のマウスピースを変色させてしまう可能性があります。
マウスピース自体の変色や口内環境の悪化につながらないように、マウスピースを装着しているときはの飲み物は水か炭酸水に限定するようにしましょう。

マウスピース矯正中に適さない飲み物
マウスピース矯正では、矯正器具を装着したまま飲むのには適していない飲み物があります。
ここからは、「マウスピース矯正中に適していない飲み物」を紹介していきます。

甘い飲み物
マウスピースを装着しているときは、甘いものを飲まないようにしましょう。
なぜなら、虫歯の原因になってしまうからです。
マウスピースを装着したまま砂糖を含む甘い飲み物を飲むと、マウスピースと歯の隙間に糖質が蓄積されていきます。
すると、口の中に生息するミュータンス菌が糖質を養分にして酸を作り出します。
この酸が歯のエナメル質を溶かして、表面が欠けていくのが、虫歯のはじまりになるのです。
マウスピース矯正中に虫歯になると、虫歯の治療を優先しなくてはいけなくなるため、矯正の期間が延びてしまいます。
矯正期間を延ばさないためにも、マウスピース矯正中は甘い飲み物を避けるようにしましょう。

色の濃い飲み物
マウスピースを装着しているときは、色の濃い飲み物も避けるようにしましょう。
色の濃い飲み物は、透明なマウスピースに着色してしまう可能性があります。
具体的には、コーヒー、お茶や紅茶、赤ワインが色の濃い飲み物の代表です。
マウスピース矯正は目立たないことで人気の歯科矯正ですが、着色してしまうと、マウスピースが目立つだけでなく、清潔でない印象を他人に与えてしまう場合もあります。
目立たずに矯正を進めるためにも、マウスピース矯正中は色の濃い飲み物には注意が必要です。

温度の高い飲み物
温度の高い飲み物もマウスピース矯正中に適さない飲み物です。
その理由は、温度の高い飲み物はマウスピースを変形させてしまうおそれがあるからです。
矯正用マウスピースは、一般的にポリウレタン樹脂でできており、ポリウレタン樹脂は70℃から変形する場合があります。
そのため、沸騰するほどのお湯はもちろん、沸騰してから時間の立っていない白湯や淹れたてのお茶・紅茶は、マウスピースを変形させる可能性があります。
マウスピースが変形してしまうと、再度マウスピースを作り直さなくてはいけないうえに、新しいマウスピースを待っている間は治療を進めることができず、治療期間が延びてしまいます。
特に、海外で作製されるマウスピースは届くまでに3週間ほどかかってしまうこともあります。
マウスピース矯正の代表的なブランドであるインビザラインのクリーニング剤が、40℃のお湯に溶かすように指示されていることからも、変形しないように、マウスピースを40℃以上の飲み物にさらすのは避けるようにしましょう。

マウスピース矯正中にとりわけ注意が必要な飲み物
マウスピース矯正中に適さない飲み物として「甘い飲み物」「色の濃い飲み物」「温度の高い飲み物」を紹介しましたが、その中でもとりわけ注意が必要な飲み物があります。

フレーバーウォーター
マウスピース矯正中にとりわけ注意が必要な飲み物の1つは、「フレーバーウォーター」つまり「味が付いている水」です。
一般的に「モモ水」や「レモン水」という名前で販売されることのあるフレーバーウォーターは、多くの場合、無色透明ですが糖類が含まれています。
「無色透明の水である」こと理由にフレーバーウォーターを飲むと、糖類が含まれていた場合は虫歯の原因になってしまうのです。
また、食品表示法により、飲料の場合100mlあたり含有量が0.5g未満であれば、「糖質ゼロ」と表記することがあります。
「糖質ゼロ」と表記されていても、ラベルやパッケージの「原材料」欄に「糖類」や「果糖ブドウ糖液糖」などが書かれている場合は、糖分となる材料が使われているので注意が必要です。

スポーツドリンク
マウスピース矯正中はスポーツドリンクにも注意が必要です。
なぜなら、スポーツドリンクは他の清涼飲料水と同程度に砂糖を含んでいるだけでなく、「酸」も含んでいるからです。
運動後の疲労回復効果を狙ってスポーツドリンクに含まれるクエン酸やアミノ酸は、口の中で長時間歯に触れると、歯の表面のエナメル質を溶かしてしまい、虫歯へとつながってしまいます。
通常であれば、唾液によって口内が洗浄されたり、中和されたりすることで、酸は歯表面から取り除かれますが、マウスピースを装着していると、唾液の循環が悪くなり、酸を取り除くことが難しくなってしまいます。
酸と糖で虫歯のダブルリスクを抱えてしまわないように、マウスピース矯正中はスポーツドリンクに注意が必要です。

アルコール
アルコールもとりわけ注意が必要な飲み物です。
その理由は、アルコールには糖質を含むものと含まないものがあるからです。
残念ながらアルコールの糖質の区別は、甘さによって判別できるものではなく、材料や製法によって決まります。
甘くない透明なお酒でも、糖質を含んでいるものは数多くあります。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.11.09更新

女性

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を装着して歯並びをキレイに整える矯正です。マウスピース矯正に興味はあるけれど、費用が気になる方は多いでしょう。今回はマウスピース矯正の費用相場や、失敗しないための歯医者の選び方について解説します。

マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の装置を使って歯並びをキレイに整える矯正法です。
外見上目立たず、周囲からも矯正をしていると気付かれにくいという特徴があります。
また、ワイヤーやブラケット装置を使った矯正と比べて、マウスピース矯正は装置を自分で取り外しができます。
そのため、歯磨きがしやすく、虫歯になりづらい矯正法でもあります。
ただし、どのような歯並びでも治療ができるワイヤー矯正と違い、マウスピース矯正の場合は、歯並びの状態によって治療ができないことがあります。

マウスピース矯正の費用相場
マウスピース矯正の費用相場は、約10万~100万円となっています。
なぜ価格に開きがあるのかというと、矯正治療は歯並びの状態や治療方法、治療期間などによって料金が大きく変わってくるためです。
また、矯正治療は保険が適用されない自由診療です。
クリニックによって費用に違いが生じ、全て自己負担になってきます。
なお、マウスピース矯正には、すべての歯を矯正する全体矯正と、前歯など一部の歯を矯正する部分矯正の2タイプがあります。
全体矯正の費用相場は、約60万~100万円、部分矯正の費用相場は、約10万~70万円となっています。
部分矯正の場合は、歯の一部のみを動かす治療のため、治療期間が短く、全体矯正と比べると費用も安く行えます。

マウスピース矯正治療の流れと治療費用の相場
マウスピース矯正は、治療する過程でも費用が発生します。
ここでは治療前、治療中、治療後でそれぞれどのような矯正治療を行い、費用はいくら かかるのかを紹介します。
1. 治療開始前
治療開始前にかかる費用には、カウンセリングや相談料、検査や診断料などがあります。
費用の相場は、以下のとおりです。

・カウンセリングや相談料:無料~5,000円
・検査や診断料:無料~65,000円

マウスピース矯正治療を始めるにあたり、歯並びや治療についての悩みや相談など患者さんへのカウンセリングを行います。
その後、歯の状態を診るためにレントゲンやCTなどで精密検査を行います。検査結果に基づいて、患者さんごとにマウスピース矯正の治療計画が立てられます。

2. 治療中
治療中にかかる費用は、診察や調整費用、マウスピース矯正装置費用などがあります。
費用の相場は、以下のとおりです。

・診察や調整費用:無料~10,000円(1回あたりの料金)
・マウスピース矯正装置費用:10万~100万円(治療終了までの料金目安)

患者さんの歯型をスキャナーなどを使って採取し、オーダーメイドで矯正治療用のマウスピースを作成します。
矯正用マウスピースは各メーカーから多くの種類が販売されており、特徴や価格帯もメーカーによって異なります。治療計画に従って、数カ月おきにマウスピース矯正装置を新しく付け替え、歯並びを整えていきます。通院時には、歯の状態のチェックや新しいマウスピース矯正装置の歯型採取や調整、メンテナンスなどが行われます。

3. 治療終了後
治療終了後にかかる費用は、リテーナー(保定装置)費用や保定観察費用などがあります。
費用の相場は、以下のとおりです。

・リテーナー(保定装置)費用:無料~60,000円
・保定観察費用:無料~5,000円(1回あたりの料金)

治療終了後は、歯並びが元に戻るのを防ぐためにリテーナーという保定装置を一定期間装着します。
マウスピースが不要になっても、リテーナーを装着している間は、医師の指示に従って定期的に通院し、歯並びの状態などをチェックします。

マウスピース矯正で失敗しない歯医者を選ぶ5つのポイント
マウスピース矯正は、先述でも説明したとおり高額な費用がかかります。
術後の仕上がりにも大きく影響するため、信頼のできる歯医者を選びたいものです。
ここでは、マウスピース矯正で失敗しない歯医者の選び方について紹介します。

1. 矯正治療に必要な設備が整っている
マウスピース矯正を行う上で、口腔内の状態を正確に診断できるかどうかは、クリニック選びで重要なポイントとなります。
大抵のクリニックではレントゲン設備は整っていますが、口腔内の2次元的な情報しか得ることができません。
頭部や口の中を撮影できるセファロレントゲンという設備が整っているところであれば、レントゲンよりも詳しい口腔内の情報を得ることができるため、患者さんの歯並びにより適した治療計画を立ててもらうことができます。

2. 矯正治療の選択肢が豊富
矯正治療の選択肢が多いクリニックであれば、口腔内の状態や治療期間、費用 などにあわせて、さまざまな提案をしてもらえるでしょう。
特に、マウスピース矯正では、歯並びの状態によって治療ができないことがあります。
その場合であっても、矯正治療の選択肢が多いクリニックであれば、他の矯正方法によって治療をしてもらうこともできます。

3. 一般歯科との連携が可能である
矯正専門歯科で矯正治療を受けるのであれば、一般歯科と連携が可能かどうかもクリニックを選ぶ際のポイントになります。
矯正専門歯科では、基本的に虫歯や歯周病治療などは行っていませんので、治療前や治療中に虫歯や歯周病になってしまった場合は、一般歯科で治療を受けなくてはいけません。

4. カウンセリングがしっかりしている
カウンセリング時に、治療内容や期間、費用について分かりやすく丁寧に説明をしてくれるかもチェックすべきポイントです。
マウスピース矯正治療に限らず、どの治療にもメリットがある反面、デメリットもあります。クリニックによってはメリットばかりを強調するところもあります。マウスピース矯正のメリットはもちろん、デメリットもしっかり説明をしてくれるクリニックは信頼ができるでしょう。

5. 自宅や仕事場から通いやすい
マウスピース矯正は、治療が終わるまでに1~3年ほど期間がかかります。
また、治療期間中は、1~3カ月おきに定期的な通院が必要になってきます。
負担をかけずに長く通い続けられるよう、自宅近くや学校、仕事帰りに立ち寄れるクリニックを選ぶのがいいでしょう。
また、駅からのアクセスの良さも、通いやすさを見極める上でのポイントになってきます。

投稿者: 日置矯正歯科

2023.11.06更新

インビザライン

歯並びに悩みがある人にとって、歯列矯正は悩みを解決する方法のひとつです。しかし矯正をしたいと考えながら、なかなか治療に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。できれば矯正器具が目立たないマウスピース矯正がしたいと思っている人もいるでしょう。
歯並びの矯正に関して、「キレイライン」や「インビザライン」というマウスピース矯正があることを耳にしたり、SNSの広告で目にしたりする機会も多くなりました。ただ詳しい説明を聞いたことがなければ、違いがよくわからないかもしれません。
この記事では両者の違いを具体的に説明するとともに、事前に知っておきたい注意点も詳しく解説しますので、どの治療方法にするのか判断するための参考にしてください。

マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は透明のマウスピースを装着して歯科矯正を行う治療です。歯の動きに合わせてマウスピースを替えつつ、歯並びを整えていきます。従来のワイヤーを用いる矯正治療とは違い、透明のマウスピースは見た目に矯正していることがわかりにくく目立ちません。
ワイヤーを用いる矯正に比べて口腔内の清潔を保ちやすく、治療中同時にホワイトニングをすることも可能です。着脱が自分でできるところもメリットですが、その分、紛失や破損のリスクがあります。自分で着脱できることで、指示された装着時間を守れないという人も少なからずいて、計画通りの効果が出ずに治療期間が長引くリスクもあります。
マウスピース矯正には「キレイライン」や「インビザライン(マウスピース型矯正装置)」など複数の方法があるため、まずはそれぞれの特徴を詳しく説明します。

キレイラインの特徴
キレイラインで対応できる歯並びの例としては、ガタガタの歯並びや出っ歯、すきっ歯などが挙げられます。かみ合わせも考慮して治療が行われますが、目につきやすい上下6本ずつの前歯12本を重点的に動かす矯正の方法であり、どちらかといえば見た目重視の治療です。
キレイラインで矯正ができるかどうかは歯並びの状態によります。キレイラインでは、抜歯や歯の側面を削るIPRという治療は基本的に含まれていないため、奥歯を大きく動かさなければならないケースは対応できないこともあります。ただしクリニックが対応している場合は、追加治療として別料金で対応してもらうことが可能です。
歯並びの状態にもよりますが、キレイラインではどのくらい歯並びをきれいにしたいのかという患者自身の希望によって、治療完了を自分で決められます。

インビザラインの特徴
インビザラインはマウスピース矯正と呼ばれる治療のなかでも、アメリカの「アライン・テクノロジー社」が作製するマウスピース型矯正装置を用いて行うところが大きな特徴です。治療は歯科医師の治療計画に基づいて行われ、2020年10月時点ではすでに100ヵ国以上の国で900万人以上が治療を受けています。
歯型のデータを取るのは従来のように歯科材料を用いるのではなく、レントゲン写真や口腔内写真、光学スキャナなどのデータを用いて行います。最新のデジタル技術を駆使して作製されるマウスピースは再現性が高く、手作業のように歯科技工士の腕によって仕上がりにバラつきが出ることもありません。
対応できる歯並びはキレイラインと大きな違いはありませんが、見た目だけではなく奥歯も含めたかみ合わせまで重視します。インビザラインのなかでも「インビザライン・ライトパッケージ」は、主に7ヵ月程度(14ステージ以内)で治療が完了するケースが対象です。

キレイラインとインビザラインの違い
キレイラインとインビザラインはともに透明のマウスピースを用いて歯の矯正を行う方法として共通するところがありますが、全く同じものではありません。ここからは両者の違いについて、ポイントを7つ挙げて詳しく紹介します。

対応できる歯並びと適用範囲
キレイラインでは八重歯やガタガタの歯並び、出っ歯やすきっ歯、受け口などの歯並びに対応しています。前歯が閉じない、中心のズレ、かみ合わせが深いなどのケースにも対応していますが、治療の適用範囲は前歯の12本だけです。主に軽度のケースを対象とし、奥歯も含めて動かす必要がある場合はキレイラインでは対応できません。
インビザラインで対応できる歯並びもキレイラインとほぼ同じですが、奥歯を含む全体を動かす必要があるケースも適用範囲です。見た目をきれいに整えることができるのはもちろんですが、抜歯を伴う症例にも対応し、奥歯も含めたかみ合わせも改善できます。
同じインビザラインでも複数の治療方法があります。なかでも「インビザライン・ライトパッケージ」は7ヵ月以内(14ステージ以内)に治療が完了するような症例が対象です。たとえば歯並びの凹凸が軽度の症例や動かしたい歯が1本だけなどの場合、後戻り矯正にも適しています。
「インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ」は抜歯が必要なケースも含めて適用範囲が広く、フルで矯正治療ができる方法です。より重度の症例にも対応することができ、奥歯も含む全体的な矯正が必要な症例に向いています。

治療内容
キレイラインもインビザラインも口腔内の状況をもとに、「アライナー」と呼ばれる透明のマウスピースを作製して歯に装着するのは同じです。
キレイラインはハードとソフトの2種類作製して交互に装着します。前歯の12本だけが対象であるため、それ以外の歯は動かないように作るのが特徴です。矯正中は定期的に歯型を採取し、歯科技工士がその都度新しいアライナーを作製します。
インビザラインは一度の歯型採取で矯正完了までの段階をシミュレーションし、段階ごとのアライナーを矯正開始時にすべて作製しておく点がキレイラインと異なる点です。
歯をきれい並べるためのスペースが足りないケースでは、歯列を頬側に移動させる「拡大床」を使った治療を行うことがあります。医師が必要と判断した際に併用をすすめられることがありますが、すべての治療で必ず必要なものではありません。
インビザラインでは歯の表面に「アタッチメント」という突起物を取り付け、アライナーと歯をしっかり固定させることがあります。取り付け方によってさまざまな力を加え、歯を効率的に動かすことが可能です。キレイラインでも追加治療として必要に応じて取り入れられることがあります。

費用の目安
キレイラインの矯正を受ける際、初回費用の目安は2万円、2回目以降はマウスピース2組の作製代として4万円がかかります。トータルの費用は治療の程度や回数によって異なりますが、目安としては軽度ならば税込10~15万円、軽度~中度で15~20万円、中度以上は20~30万円程度です。
矯正治療に加えて虫歯治療を同時進行で行う場合や、抜歯を伴う治療、ワイヤー矯正と併用する場合は別途費用がかかります。金額はクリニックによって異なるため確認しましょう。
自由診療として行われるインビザラインの費用は、検査料や診断料、毎月の処置料なども含めてクリニックによってかなり幅があります。初回のカウンセリングは無料のところが多いため、治療方針や治療の内容、費用について詳しく知りたいときはクリニックに相談してみましょう。

治療期間
キレイラインの治療期間は5ヵ月~1年3ヵ月が目安です。インビザラインの方が一般的に治療期間は長く2~3年程度かかりますが、インビザラインのなかでも軽度の症例向けの「ライトパッケージ」であれば、数ヵ月~1年未満で治療が完了します。
ただし歯並びの状態や、どの程度まで歯並びを改善したいのかという希望は人それぞれ違うため、治療期間には個人差もあります。

通院間隔・歯形採取のタイミング
キレイラインは初回にまず1回目の歯型採取を行い、約3週間後にマウスピースを受け取ります。マウスピースを3週間装着したあと2回目の歯型採取を行います。動いた歯に合わせてその都度歯型の採取を行い、マウスピースを作製するというサイクルです。
通院頻度は歯の動き具合や追加治療を行っているかどうかで異なりますが、目安としては都度払いの場合で1ヵ月半(45日)に2度、コース払いの場合は3カ月に2度です。
インビザラインの歯型採取は最初の1度だけです。採取した歯型は3Dデータ化され、緻密なシミュレーションのもと、アメリカにあるアライン社の工場で治療完了までのマウスピースを一度に作製します。担当医の治療計画に基づいて治療が行われ、通院の間隔は2~3ヵ月に1度です。

開始可能な年齢
成長途中の子どもは、まだ前歯の歯根が完成されていません。そのため、通常のキレイラインの治療ができる対象年齢は男性が16歳以上、女性は14歳以上です。対象年齢に近い場合、歯根が完成していれば治療を開始できますが、まだの場合はもう少し経過観察をしてからになります。
それに対し、インビザラインは永久歯が生えそろう第2期治療と呼ばれる時期だけではなく、乳歯と永久歯が混在する第1期治療の時期(6~7歳)でも可能です。

インビザラインとキレイラインどちらがおすすめ?
キレイラインは前歯の12本を動かすのがメインの治療方法であるため、奥歯のかみ合わせを治療することはできません。抜歯を伴い大きく奥歯を動かす必要があるケースもできない可能性があります。また治療回数があらかじめ決まっているため、十分歯が動く前に矯正治療が終了してしまう場合は追加治療が必要になります。
以上のようなキレイラインの特徴から、奥歯も一緒に矯正しなければ歯並びがきれいにならない場合や、重度の症例の場合はインビザラインがおすすめです。頻繁に通院することが負担になる人にとっては、通院間隔が長いこともメリットになります。

投稿者: 日置矯正歯科

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